ブログ詩73

「人生という宇宙計画のうた」

午前一時の
屋根裏部屋に鍵をかけて
空気が止まる密室
窓に手をあて星空にためいきすれば
狭さがリアルなスペースシャトルの中のよう

飛んで行くよスペースシャトル

「あぁ月面はすぐそこだよ…」
望遠鏡が呟いた
報告ご苦労、難しいのの扱いはクマのぬいぐるみ操縦士に任せたよ
僕は寒くないように宇宙服を着込んで
窓のハッチからテイクオフ
屋根裏スペースシャトルから庭の月面に着地した

壮大な屋根裏アポロ計画
毎夜のように成功していた

僕のアポロ飛行士時代

それから
月日は流れ
小学校を卒業する僕は広い部屋をねだった

考えもしなかった形で叶ったその願い

屋根裏部屋が取り壊されて

新しい部屋になった…

いつの間にやら
望遠鏡は弟が捨て
くま操縦士は行方知れず
今も残っているのは
合う錠のない地味な鍵だけ

屋根裏アポロ計画すでに終わり
空を見上げることをしなくなった

スペースシャトルは壊されて
広がって僕の部屋になったんだ
新しい部屋には宇宙服でなく学生服

全て僕が待ち望んだもの

けれど
あの屋根裏部屋は
僕にとって大切なスペースで
広がっていたんだよ無限の世界が
終わることのないように
広がっていたのに…

戻ることのない屋根裏アポロ計画
終ってしまった一つの計画それは
「未来」という別の計画のために僕が終わらせて
屋根裏アポロ計画の延長線上にある「今」という新しいスペースシャトルの中
新しい仲間と
新しい宇宙を探し始めていている

あの大切な屋根裏部屋を壊して
もっと大切かになったこのスペースの中必死に

泳いでいる

ただ

古ぼけた鍵は放さないまま…

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