ガム
とある男が階段をのぼっていた
ふとその男の靴の裏についたガム
彼は嫌な気分になって
階段の角でこすりとった
でも彼は知らない
このガムを噛んでいた男を
このガムを噛んでいた男には恋人がいた
綺麗な綺麗な、恋人がいた
しかし世には多種多様な別れが所狭しと広がっているように
彼と彼女にも別れのときがきた
彼と彼女はついさっき最後のキスをして
永遠に別れた
このガムに残った彼の唾液は
まだ彼女の中にも残っている
彼の吐いたガムを踏んだ階段の男に動きがあった
うまく靴からガムを階段ではぎとったようだ
そうして嫌な気分をぬぐいさり
階段を駆け上がった
3秒後彼は綺麗な女性とぶつかる
その女性こそ彼が一生をとして愛する人だ
そのことを彼はまだ知らない
彼がそのことを知るのはもっと後のことだ
しかし彼が永遠に知ることのない事実もある
男が彼女にぶつかったとき彼女の口にはまだ
さっきのガムと同じ唾液が残っていた
どんなに剥ぎ取っても靴の裏にはガムを踏んだ跡がずっと残っているように
彼はこのときの彼女の口の中にとある男の跡が残っていることを
彼は永遠に知ることはない
ふとその男の靴の裏についたガム
彼は嫌な気分になって
階段の角でこすりとった
でも彼は知らない
このガムを噛んでいた男を
このガムを噛んでいた男には恋人がいた
綺麗な綺麗な、恋人がいた
しかし世には多種多様な別れが所狭しと広がっているように
彼と彼女にも別れのときがきた
彼と彼女はついさっき最後のキスをして
永遠に別れた
このガムに残った彼の唾液は
まだ彼女の中にも残っている
彼の吐いたガムを踏んだ階段の男に動きがあった
うまく靴からガムを階段ではぎとったようだ
そうして嫌な気分をぬぐいさり
階段を駆け上がった
3秒後彼は綺麗な女性とぶつかる
その女性こそ彼が一生をとして愛する人だ
そのことを彼はまだ知らない
彼がそのことを知るのはもっと後のことだ
しかし彼が永遠に知ることのない事実もある
男が彼女にぶつかったとき彼女の口にはまだ
さっきのガムと同じ唾液が残っていた
どんなに剥ぎ取っても靴の裏にはガムを踏んだ跡がずっと残っているように
彼はこのときの彼女の口の中にとある男の跡が残っていることを
彼は永遠に知ることはない
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